Windows10+VisualStudio2015でIMEを作成(8)

一応の完成

  

  

このページの情報は、私のパソコン利用環境で、少なくとも1度は実行などしたものを記載していますが、

このページの情報を利用して損害などが生じても、私(このWEBページの作成者、programtips)は一切責任は負いません。

脅すわけではないですが、IME作成(というより作成したIMEを利用するために)はWindowsのレジストリを変更する必要もあり、

パソコンが動作不安定になったり、動かなくなったりする可能性が通常より高い点にはご注意ください。

エミューレーターや、OSのリカバリが問題ないパソコンが用意できれば、安全と思います。

もっとも、私もほかの用途などでも使っているパソコンを利用していますけれども。

またVisualStudio2015のインストールされた64ビット版Windows10パソコンを前提にしています。

 

 

1.SimpleIME(仮称)

さて、開発してきたIMEなのですが、

SimpleIME(仮称)ということで、V0.01として公開してみようと思います。

最初は、文節の自動分割など(いわゆる形態素解析)の機能は入れないようにしようかと思っていましたが、

私が、MS-IMEに慣れているため、漢字の部分とひらがなの部分をまとめて入力したいという希望があったので、

ごく単純な文節分割機能をいれてあります。

基本的には、MSIMEと似たような操作性にしています。

このように子音の文字ばかり入力した後で、

母音の文字を入力することで、ひらがなにすることもできます。

SKKのL辞書を読み込むことができ(ただしShift-JISにエンコードしなおし、改行をキャリッジリターン+ラインフィードに変更しなおして保存したうえでSKKの特殊な機能を除いて利用可能と思います)、、

変換の文節を伸ばしたりもできるので個人的に利用する分にはまずまず利用できるものになったと思います。

ただし、バグがたぶんまだたくさんあると思われる点や、

以前あったカタカナ機能を開発の便宜のため削ってしまっていることや、日本語入力中のDeleteキーの機能をまだ作っていなかったり(したがって日本語入力中Deleteキーを押しても何も起きない)などの問題もあり、

自動文節分割機能、変換機能などもかなり簡単なものなので、他の人の利用には全くお勧めできません。

また開発に利用しているWINDOWS10のパソコンではregsvr32できたのですが、WINDOWS7の別のマシンではregsvr32できていないでし、

(2016年8月27日追記 WINDOWS7のパソコンでも動かせました。

しかし、前と同じパソコンであり、なぜ前回regsvr32ができなかったのかは不明です。

また今回なぜregsvr32できたのかも不明です。下記のファイルはもとのままです。)

辞書用のメモリをサイズ固定で大雑把に利用しているので、IMEの占有するHDD量とメモリ量が200Mくらい必要です。

それでも、試してみたいという人や、本当に作ってるのかという疑問がある人は下記のファイルをダウンロードして試してみてください。

SimpleIME(仮称)V0.01

  

2.SimpleIMEの優れた機能

基本的にはMSIMEの操作性に近いものを作成していたのですが、

MSIMEにおそらくないと思われる機能が一つあります。

入力したキーボードの値に戻す機能で、現状はSHIFT+無変換キーに割り当てられています。

このように漢字に変換してしまっても、

  

入力キーに戻して、

 

別のかなにして

 

変換できます。

  

SimpleIMEの名前の通り、開発にあたってあまり機能を追加しようとは思っておらず、

この機能も最初から作ろうとしていたわけではなかったのですが、

開発中の紆余曲折の結果できました。

機能を追加しても、すぐにマイクロソフトとか、グーグルとか、他のソフトウェア会社、グループ、個人にパクられるだけのような気がしますから、

あまり新しいものを作成しようという気になりません。

それが、情報システム業界に限って言えば、

表向きマイクロソフトや、グーグルや、アップルなどの大手と、その下請けを安泰にさせて(下請けは下請けとしての安泰でありますし、またその安泰の程度はそれぞれ相当違うと思いますけど)、

裏向きでは、パクってアイディア潰しをしたりするかどうかをコントロールできる人間(様々な形態(特に表向き予定、想定されていない形態で)で情報を横流しする人間といえばいいのか)が牛耳っているという構造であり、その証拠と思います。

まただからといって、セキュリティ名目で、情報を収集したり、

勝手にソフト更新されるのも同じように問題があると考えます。

セキュリティや暗号化は必要ではあるとは思いますが。

  

話はかなりそれましたが、

この機能は、

アルファベットにしたいとろころを、

ひらがな・漢字にしてしまったのを、元に戻すのに、

1年に1回くらいは、役に立つかもしれないと思います。

   

3.SimpleIMEの問題と今後

一応開発者の私の個人ユースではまずまず動くようになりましたが、

文節自動区切り・漢字変換機能が、かなり心もとないのと、

まだ本質的なバグがあると思われる点などが問題と思うので、

これらを改良するというのがあります。

また、もろもろの機能上の必要から漢字→かな、かな→入力キーの逆変換辞書も作成する必要があります。

  

操作性は、文節区切り・辞書の性能や、操作スピードなどを除けば、

MSIMEとほとんど同じ動作にすることにも、もうほとんど障害はないのですが、

全く同じにしてしまうというのもいいのだろうかという気がして躊躇しています。

私が逆にパクっているということにもなりかねないですし、

現実に損害賠償請求される危険もあります。

 

あとは、広く利用されるためには、

取り込める辞書データのエンコーディングを増やしたり、

ほかの環境で動作しやすくするようにするなどありますが、

利用する人がいるのかどうか不明な点が気にかかります。

 

TSFのITfCandidateListインターフェイスなどを利用せずに、変換したり、候補ウィンドウを出したりしているのが、

いいのかどうかということも気になります。

 

またマイクロソフトのサンプルの残っている部分のコードを置き換えて、

ソースコードを公開できるようにもしたいですね。

新たにIMEを作ろうという人の参考になるかはわからないですが、

SimpleIMEが本当に外部との通信を行っていないか確認したいという需要は無視できないからです。 

 

問題はほかにもたくさんありますね。

Webと文字の人みたいにIME開発の途中で、

Googleの横やりが入るみたいなことにならないように開発していきたいですね。

それはこっちの都合でできるのかどうかわからないですが。

 

 

 

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作成2016/08/26、2016/08/27WINDOWS7で動作したことについて追記

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